長女が不登校になったとき:⑦1日スキー教室から教室へ
人生100年時代に必要なスキルは「気持ちを感じる心」だと信じている私です。
長女の不登校が小学校6年生の二学期から始まりました。
これまでの記事はカテゴリー「不登校を経験した長女」を参考にして下さい。
今回は7つ目の記事になります(ここから読んでいただいても大丈夫にはしています)。
私たちの地域は冬になると雪が降り
授業で1日スキー場に行きます。
3学期が始まり長女は保健室登校をしたりしなかったりを繰り返しています。
やはり教室に入ることは敷居が高いのでしょう。
切っ掛けがあればいいのに・・・
1日スキー教室はどうだろう。
先生も悪くないと言います。
これを楽しめれば翌日からも教室に入れるかもしれない。
そこで無理矢理連れ出してスキーウェアを買いに行くことにしました。
長女は近くの店には行きません。
友達と出会うことをかなり嫌がります。
「教室に入っていないのに買い物に行くってどこが悪いの?」
そう言われたり噂になることは嫌ですよね。
2時間かけて誰とも出会わないであろう場所まででかけての買い物でした。
やや強引ではありましたが、車に乗せることに成功しました。
長女は近所の人の目も気にしていました。
車の助手席に座るとシートをフラットにして外から見られないようにしていました。
「学校に行かないのに買い物に行くのか」という目を気にしていました。
平日の買い物は知り合いに出会う確率は非常に低いですがそれでも気にしているようです。
お気に入りの柄がいいだろうと思い
いくつか試着しました(値段を気にしてられない~)
先生と連絡を取り合いながらスキー教室の日に向けて準備をします。
スキー教室で友達と楽しい経験をしたら翌日から教室に入れる!(そう思いたいっ!)
前日の夜はスキーウェアを着て荷物のチェックもしました。
長男と次女はうらやましがっています。
長女は笑顔の中にも少し表情が硬いです。
いつになく兄弟ではしゃいでいます。
ちょっと兄弟でふざけていると
長女が怒りました。
「明日は行かない!」
スキーウェアを脱ぎ捨てて部屋に入ってしましました。
「え?」
何それ。
さっきまで機嫌良かったのに~。
弟、妹もキョトンとしています。
寝室に入ると布団を頭まで深くかぶった長女がいます。
「遊ぶときだけ来るんかって言われたら嫌」
震えた声でした。
何も言えません。
当日、やっぱり起きてきませんでした。
まだ、間にあう。
何度も起こしました。
布団を深くかぶった状態で何もいいません。
誰が悪いわけではない。だけどこんなことになるなんて。
授業の方が皆といることができるかもしれません。
休憩時間に友達といるのがストレスならスキー教室はストレスそのものかもしれません。
そうなんだ。
スキー教室は行かなくて正解かもしれない。
先生に電話をしました。
卒業式が近づいてきます。
教室に入れる切っ掛けはあるのでしょうか。
長女は今は専門学校に通っています。
少しずつ振り返ります。